2012/09/27

BobRins主催「BobRinsの極楽道場」(2012/09/27 ゲスト:東京ピンサロックス) @ 下北沢440

BobRins主催「BobRinsの極楽道場」があったので下北沢440へ足を運びました。


BobRinsとしての最後のライブ

アイドルのライブに足を運ぶ回数が増え、お金にも余裕がなくなり、バンド方面への色々なもやもやもあったので、すっかりそっちの情報を仕入れなくなってしまった自分ですが、ギターをボーカル&ギターのまさよに貸していると言う事情も含め(笑)、BobRinsのライブにはしばしば足を運んでいた。

というのも、自分にはないものをたくさんまさよは持っているので、彼女のそんな部分が良く伸びるための手添えでも出来たら嬉しいなと言うことで()、しばしば機材面で何かあったら相談してくれと名乗り出ていたのはあったのだが、そんなこんなで、彼女にとって良い武器となるエフェクター購入に導けたりしたかなーと言う自負はあるのだが、そんな彼女たちが解散を決意したのだった。

初回ライブから見てて、足しげくは通えはしなかったのだが、すっかり見に行くこともなくなり・・・と言うこともないまま解散に立ち会うと言うのも、なんだか寂しくもあり、彼女たちの旅路を見届けられるような、なんとも言えない感じだった。

しんみりしたりすることはもはやないのだが、なぜ解散に至ったのか、最後のライブでそれを考えようかぐらいな感じでライブを見に行った。

・・・と言うのも、元々まさよとはバンドメンバー募集を通じて知り合ったので、そもそも一緒にバンドをやろうとしてるところからスタートしており、まさよの意向に沿って、そのバンド活動はしないこととなった。そのバンドで出来なかった分、何か彼女の音楽活動がより良くできるように、何かできる協力はしたいと言うことで、当初Mustangを見た目で購入したがサウンドがバンドに合わないと言っていたのに対して、Jazzmasterを貸したあたりから話は始まってるのです。

19:10 会場入り

オープンは19時だったが、少し経ってから入った。

1回見逃してるのだが、以前見た自主企画では、BobRinsの3人がチョイスしたBGMがずっと流れていた。この日もそんな感じで、レイ・ハラカミやはっぴいえんど、くるりなど、日本人の日本人らしい部分が聴けるような、そんなものが流れていた。彼女たちのそういう日本のポップス/ロックへの愛に溢れた選曲だなと思った。好きな曲もあれば、そんなでもないものもあるのだが、統一感があるようでないけど、それらが好きな人たちがひとつのバンドをやってたのだなと思えるその時間も、なかなか興味深いものだった。

見渡すと、舞台には貸しているJazzmasterが置いてあった。

この日、対バンとして東京ピンサロックスが出演と言うことで、主催が後となると、最初にピンサロックスが来る。機材チェンジとかないのかなと思ったのだが、それぞれが簡素なセットで、大掛かりな機材入れ替えはしなさそうな、そんな雰囲気だった。

ドリンクチケットでカールスバーグ生をグラスでもらい、ゆっくり飲みながら始まりを待った。

19:50 まさよ弾き語り


オープニングアクトと言うことで、まさよの弾き語りからスタート。

サングラスをかけ、「はるよ」と名乗り、適当に喋りながらギターチューニングを始めるものの「見えない」と言ってサングラスをすぐに取り、はるよからまさよにすぐに戻った(笑)。

「これしか弾けないからなー」と、いつも弾いてる(であろう)どんとの歌を歌った。(確か、どんとだった気がする)

堅苦しさがないのが、まさよのライブの良さだと思う。おちゃらけてるようで いつも舞台では真剣なのも良かった。口調が飄々としてるのと、東京出身ながら妙な訛りのようなイントネーションがある喋り方の人なので、そこが少しひょうきんにも感じられるまさよだが、歌においてはいつもまっすぐだった。ソロの弾き語りだと、その辺がダイレクトなのが良かった。

グループは解散しても、まだ歌うつもりはあるようだったので、この歌がどう今後なっていくんだろうなと思うとこだった。


19:52 東京ピンサロックス

そんなわけで、まさよの前座が終わり、東京ピンサロックスの登場。

彼女たち、最初はミクスチャーロック路線だったと思うのだが、メンバーが脱退したりして、音楽性がラウド方面から少しエレクトロ寄りにシフトした“らしい”と言う程度の情報しかなかった。ほぼ初見のような感じで見た。

その、ミクスチャーロック時代に1回だけ見たことがあったのだが、対バンにソープランド揉美山が出ており、「ソープランドとピンサロっていう組み合わせ(笑)」みたいな話をしていた記憶が濃いのだが、あまりミクスチャーっぽいのに自分の理解がなかったので、あまり楽しまなかった気がする。そんなこんなで記憶があまりない。そんな記憶も含めて、やはりログ化しておくことが、自分の振り返りたい気持ちに適うなと思うことからログ付けをWWWにしているのです。

さて、そんなわけで、エレクトロ化したピンサロックス、どうだったか。

ライブは全部で9曲、ベース&コーラス、ボーカル&エレクトロパーカッション/タンバリン、ボンゴ担当の男性、の3人編成。「ドラムなしのプチセットです」と、普段と編成が違うことを聞いた。後の話だと、440は弾き語り、アコースティック寄りのバンドのライブが多いことから、(メンバーの都合が合わなかったのもあるのかもしれないが)プチセットにしてきたみたいな話が出ていた。箱にこだわらずに、普通の編成で見てみたかったのは、日頃から見てない自分の欲だった。

途中、ピンサロックス史上初と言う「座って演奏」をやったりしていた。下北沢で、座って演奏するバンドっていう景色を実に久しぶりに見た気がする。昔、手当たり次第に色んなライブを見てる時期に、いくつか弾き語り系のイベントも見たもので、なんだか、そういうのを思い出すようだった。しかし、以前の体制で見ていたバンドだったので、まったくの初見ではなかった点も含めて、座ってしっとりやるには、多少違和感があった。

座ってやった曲が、「スケジュールの波を泳いで日々を生き抜く女性の日々を歌ったもの」と言う感じの内容で、変に恋愛の歌を歌われるよりは良かったのだが、あんまり個人的に好きな感じのテーマではない曲をやっていた。

その後の曲も、曲に関するちょっとしたテーマを紹介しながら演奏に入ったりしてたのだが、日常と向き合うものが多く、向き合わないと出てこないワードが歌われる歌にあまり魅力を感じないなと個人的に思いながら、サウンドを聴いて楽しんだ。

彼女たちももはやベテランなので演奏は安定していて良かった。

終盤、BobRinsゆきえちゃん登場で2曲、生ドラムありでのアグレッシブめの曲を演奏して、最後は結成12年目のピンサロックスが、旅立ちを決めたBobRinsにささげると言うことで「Travelling School」なる曲をやっていた。

結局のところ、ピンサロックスの歌ってる歌があまり好きではなかったのかもしれないのだが、BobRinsが活動を通して対バンしたりして交流をもったピンサロックスが、むかーし見たそれと編成、体制が変わっていて、こうやって見る機会に繋がっているあたりは、ひとえに好みで面白いかつまらないかでは言えない部分はあるなと言うことで、自分なりに楽しんだ時間となった。


21:02 BobRins




50分前後のピンサロックスが終わって、続いてBobRins。

普段、オープニングにローザルクセンブルクの曲を流して、威勢の良い感じでスタートするBobRinsだったが、この日は恐らくフィッシュマンズと思われる曲で入場していた。いつもの威勢の良い「やったるぜー!」みたいな感じはなかったのだが、かといって最後だからしんみりと言うわけでもない、絶妙なチョイスでスタートを切ると言う印象だった。

セッティング時、まさよに突然「じゅんちゃん、GRETCH買ったんだ!」と突然告白を受けたのだが(笑)、本番でJazzmasterが弾かれることはなく、この日そのままJazzmasterを持ち帰ることとなった(笑)。

新しく買ってきたらしいGRETCH ELECTROMATICのギターで見るBobRinsだが、いつも聴いてたFenderのギターのさらさらつやつやした感じから、ちょっとじゃりっとした粒立ちの音に変わっていて、それも悪くないなと思ったのだが、これが聴き収めと言うあたりが妙な寂しさがあった。

そして、最後の最後まで、彼女たちがやっている曲名がまるでわかってない自分だった(笑)。

2曲終えて、BobRinsとして活動してきた期間を少しだけ振り返りつつ、ゆきえ「楽しかったね!」と笑顔。よく衝突したと言う話を小耳には挟んでいたのだが(笑)、結局笑顔で最終日を迎えられる3人は素敵だなと思った。

3曲目は個人的に初めて聴いた曲で、静かな始まりで、徐々にひずみペダルを加えて盛り上げつつ、また静かな部分に持っていって・・・といったものだった。改めて思ったところだが、活動期間に反して、持ち曲や、その曲の彩りは思うように増えなかったのかなとも思った。その辺がBobRinsの伸び悩みだったのかもしれない。実際のところ、そこまで細かく「その後どうだったか」みたいな話を聞いてはこなかったので、あるがままにライブを見る程度だったので、どこにどう難航しているかまでは、1人の客として見てた側からはわからなかった。

そこからおなじみの曲をやったりするものの、中盤でChorusペダルを切り忘れたまま演奏しつつ、気付いて妙なところで切ったりと、ミスもしていた(笑)。

中盤MCで「初めてのマイギターでライブです」と言い出したので、思わず突っ込んでしまった(笑)。まさよ、まさかのMustang時代を忘れていたのだ。

自分が知り合ってからの話だが、黒いAria製のいかついホロウボディにビグスビー付いてるハムバッカーのギターを持っており、それからFender Mustangがあり、それの代わりにタカミのJazzmasterを使う時代があったのです。

そんなボケをかましつつ、BobRinsとしてはじめて作った曲「ふたつぶ」を披露。こちらは動画に撮ったので、映像でお楽しみください。

最後に2曲ぐらいやって終わった。曲が始まろうとしてるところ、止めさせて水分補給しだしたりと、最後まで“慣れすぎた”感じがなくて良かった。演奏はもちろんどんどんうまくなったのだが、しっかりしすぎなかったことで、まさよがまさよらしく最後まであれたのではないかと言う、そんな感じのシーンがたくさん見られて良かった。



ライブが終わり、かつてまさよを含め、一緒にバンドをやろうと集まった顔が揃った。特に懐かしむほどの出来事があったわけでもないので(しかも、そんなに久しぶりに会ったわけでもなかったw)軽く話しをしつつ、まさよからJazzmasterを受け取る為にタイミングを待ったのだが、案の定最後のライブ、知り合いがたくさん集まってたのか、全然片付けに入らないまさよをあおって、使いたてのギターを返却してもらって、ギターを抱えて帰るつもりがなかった道を、ギターと一緒に自転車漕いで帰った。

帰宅して、翌日だったか忘れたが、久しぶりに鳴らしてみたのだが、ペグが1つ壊れていた(笑)。

よくこんな状態でこのギター使ってたなと言う驚きと、それに気付かないで楽器弾いてるのはまずいなと思い、後日怒ってるようににも見える文面でメールを送ってみた。

丁重な返信が数日後に来たのだが、結果としてペグをばら売りで入手することもでき、それがこの金欠期間中に機材を売る都度貯めてきたポイントでpayできたことで、実際1円も払わずにペグ交換ができたので、新しいギターは大事にしてやってくれと言うことで終了した。

なんのレポートだか分からない記事になってしまったが、BobRinsが終わり、自分が持っていたギターが帰ってきて、何か、自分の中でも新たなるスタートが切られてしまったような、そんな感じがしたのでした。

数年続いたまさよのバンド、BobRins。足しげくは通えなかったが、BobRinsを見た一つ一つは結構はっきり覚えている。震災の後、仕事でミスをおかしてしまった日のこと、初めて出た箱で緊張しまくってたときのことなど、色々と面白かった。ありがとう、BobRins。

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