2012/06/22

『スペース☆トリップ歌劇団』旗揚げ公演 “GIRLS BEAT~旅立ちのうた~”(2012/06/22 1・2部) @ 中野 ポケットスクエア 劇場MOMO

M-SMILEが企画制作をした舞台「GIRLS BEAT~旅立ちのうた~」があったので中野 ポケットスクエア劇場MOMOへ行ってきました。


関連リンク
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M-SMILEの舞台・キャスト

6/21~6/24の間、7公演の予定で、以下のキャストで行われた。

メグ
江里奈blog
アイラ
白玉さゆりblog
ミッシェル
(A)希ノ瀬あやなblog
(B)青木栞blog
エイミー
(A)深沢紗希blog
(B)柴田彩花blog
ドロシー
Miran
ニコル
木下望blog
ジェニファー
(A)奏旧blog(~2012/06)
新blog(2012/06~)
(B)川端マリエ
カレン
高森紫乃blog
ローズ
麻日blog
クレア
森貴子
サリー
中根礎子blog
リリー
高橋愛理blog
ネズミ
南藍乃blog
だいたいが色彩RECORDS・M-SMILEに関わったことある人みたいで、奏さん、Miranさん、川端さん、森さんは今回初めて知りました。

森さんは普通に舞台役者をやっているような感じの方で(あくまでイメージで語ってるので詳細不明ですが、調べても情報が出てこないので、憶測で書いてますw)後は1回でもライブを見たことあるような人ばかりだから、どういう舞台になるかなと言うノリで見に行きました。

ちなみに、自分が見に行き始める前からM-SMILEは舞台をたまに手がけており、過去にさかのぼって情報を得ていたので、またいつか舞台やってくれないかなと期待してたので、今回の機会に見にいけて良かった。

余談だが、チケットは前売り4000円、当日4500円で、金曜日の昼の回のみ2500円/3000円と安かった。平日昼に行けないと言う方が居たので、その方からチケットを譲ってもらった。夜の回も少しおごっていただき見ることが出来た。厚意に大変感謝しております!




舞台全体の感想

情報量が多いのでフライヤーの裏面だけスキャンしておきました。出演者の顔ぶれはこちらでご覧ください。
この日以前のライブの帰り、出待ちでもないのだが、神田K-HALLでのイベントが終わったあとに会場付近で人と話していたところ、デッキブラシを持って帰る当舞台の出演者を見かけた。

ブラシ先を覆って隠している子も居たのだが、しばあやは隠す部分を紛失したみたいで、デッキブラシをそのまま持って帰ってるのが印象的で(笑)、曲がり角曲がったところで跨って空でも飛んで帰るのでは?とすら思ったのだが、この舞台の中盤でブラシを使ったストンプをやるパートがあったらしく、そんな感じで、ストンプあり、ダンスあり、ラップあり、歌ありの多彩な舞台となっていた。

物語は公式からの引用で以下の通り。

舞台は1930年代、大恐慌時代のニューヨーク。刑務所は囚人たちで溢れ、 市街地は物乞いをする市民で埋め尽くされた。
ブロードウェイの灯りは消え、いつしかアメリカンドリームは幻想のものとなった。

「夢を抱くから、人間は不幸になるんだ!」 家族を引き裂かれ、行き場を失った少女たちは、清掃工場に売り飛ばされ、朝から晩までデッキブラシを持たされた。
何度も脱走を試みるが、ことごとく自警団に捕らわれてしまう。夢と自由を奪われた少女たち。

“夢は特別な人間にのみ許されるもの”と自分たちの気持ちを打ち消しながら日々を過ごすも、
やはり彼女たちの奥底に眠る“夢”への憧れを止めることはできなかった。時代に翻弄されながらも必死に夢を目指し、
外の世界への旅立を誓う少女たちの物語。果たして少女たちは夢を掴むことができるのか?!

事前に配布されていたフライヤー見る限りでは清掃員っぽいツナギを着ていてブラシを持ってるので、何か掃除に関係があるのだろうと思ってたんですが、実際見たら、清掃工場での掃除をやらされる奴隷のような役みたいでした。

Aキャスト、Bキャストと役者が変わるポジションの人があったので両方の舞台見たいと思ってたところ、幸いなことに見れることとなったので両方見たのですが、見比べられるのは楽しかった。

ストーリーについては上記のあらすじ以外に特筆すべき点がないくらい、だいたいそんな感じだったので補足はしませんが、展開が凡で、正直な話、あんまり良い脚本ではないなと思った。

親友だったけど、あることをきっかけに争い出すメグとアイラ、それぞれをリーダーみたいにして集まるチーム同士で抗争みたいな図は、あまりミュージカルの類に長けてない自分でも見たことあるウェストサイドストーリー的なものに思えたし、歌もダンスもあるあたりで、どうもそういうフィルターで見てしまった。


15:00 Aキャストの感想

平日のお昼、Aキャストはお客さん少ないのかなと思ったのだが、ご家族・親族みたいな方が団体で来てたので、意外と埋まっているように見えた。

そのチームの中に外人さんが居て、やたら始まる前が賑やかだったので活気があるように感じられたのだが、劇場に入って始まる前賑やかなのって、心がざわつくのであまり良くは思えなかったのだが、スカスカでシーンとしてるよりは良いかと思うことで落ち着かせた。

Aは希ノ瀬あやな・深沢紗希・奏が出演で、青木栞・柴田彩花・川端マリエ不在と言うことで、どっちかっていうとFuture Diriv寄り(Coro、Jelly Kissらdenchuさんプロデュースのチーム)な顔ぶれだった。お客さんもFD寄りな印象だった。

せっかく分けて書くので、Aキャスト側のみに出演した人について触れたい。

万能!希ノ瀬あやな
希ノ瀬あやなちゃん、彼女はとにかくダンスのシーンが非常に良かった。Jelly Kissだと猛烈に動ける(と言うかチアリーディング出身なので動き方のスピード感が異質)の月野りょうこちゃんばっかり見てしまうので、やや他の二人を見てる量が少ないっぽいんですけど、改めて見たら、彼女の芸能活動の蓄積を感じる見事なダンスが見られて痺れた。

あと、持ち前の色っぽさも単純に良かったし(別に色っぽいシーンがある役ではないのだが、押さえ切れない色っぽさが出てると言うかw)、演技面でも表情豊かで、一挙一動素敵な人材だなーとつくづく思った。

深沢紗希ちゃん。ほんとガーリーでかわいらしい。
深沢紗希ちゃんは、体が弱いドロシーを補佐するような優しいポジションを務めていた印象で、日頃の紗希ちゃんの“いい子”感が収まってる印象で良かったのだが、演技面で何か良かったかと言うと、普通だった。

さんはまったく知らない人だったのだけども、背が高くてきれいなお姉さんで、まぁまぁ好印象だった。果たして彼女は何に特化した人なのか、どうやらM-SMILEあたりと関わって活動していくみたいなので、今後も触れる機会があればと言うところでしょうか。

しかし、しばあやがM-SMILEに現れた時は「新人のしばあやです!」って言ってて、彼女は言われてないあたりで曖昧なんですけど、出来ればどういう方なのか紹介しておいて欲しかったものです。(自分が新参過ぎてわかってないだけだったらアレですけど…)


19:00 Bキャストの感想

Bは上述の通り、非FDな顔ぶれでした。

あやなちゃんが務めたミッシェル役の青木栞ちゃん。彼女、歌はスタマリでは味わい深いビブラートを聴かせて低めの声を力強く出すボーカルが魅力で、ダンスにおいては一番身長が高く、手足も長いことで少し抑え目な印象を受ける彼女ですが、日ごろのスタマリでは見られないようなダンス(ダンスのジャンルについてなんていうのかわからないので示せませんが)を見せてて、芸歴の深さ・対応力が感じられた。

演技については後でも触れるが、Starmarie 3人総じてそんなに演技面で個性が光るわけでもないスキルなので、その点ではあやなちゃんの方が良かったかなと言う印象だった。でもやっぱりしおりんは美人だなーと思った(笑)。

続いて“しばあや”こと柴田彩花

彼女は元々演劇の素養が部活など通じてあると聞いていたので、ある意味で彼女の演技が見れることが今回の一番の楽しみでもありました。

実際どうだったか、ですが、柔らかな表情と豊かな声色が良い具合に作用してて、期待通りと言ったところで良かった。ダンスは他のアイドルとして舞台上がり続けた人に比べて経験の面では不足しているのかもしれなかったものの、思ったより全然踊れててすごいなーと思った。

続いて川端マリエさん。彼女も奏さんと同様一切知らない人だったわけですが、実際年齢を知らないですが、良い感じの優しいお姉さん感が良かった。役どころがそんなに目立つわけでもなかったので、あまり印象強くはなかった。


A・B両方に出ていたキャストの演技を見ての感想

今回の舞台でもっとも舞台経験が豊富そうだなと漠然と思ってて、どんな演技をする人なのだろうと気にしていたのが“リーダー”こと、江里奈ちゃん。

元々星のオトメ歌劇団のリーダーだったことから通称が“リーダー”って、そのまんまですが(笑)、やはりしっかりした演技を見せてて、頑固そうな役どころを力強い声と表情で演じていて良かった。日頃から短めの髪で、ガーリーな役より男役みたいのが多そうな彼女。この脚本以外でどういう色を見せるかも興味が沸きました!

ホシカゲが分解された今日、舞台での活動が増えそうな彼女なので、また見れる機会があると良いなと思いました。

後からねじ込まれたと言う“あいのん”こと南藍乃ちゃんの役割が「ネズミ」だったのだが、ネズミっぽいコスプレをしてチウチウ言いながら滑稽な動きを見せたのだが、彼女、元々星のオトメ歌劇団のメンバーで、自分が初めて握手をした時にいなかったみたいですが(2011/10/09の記事参照)、意外と良い歳っていうので気にしてた人なのですが、いざ見てみたら、ただただネズミの役なのに、なかなか良い仕事をしていて大変良かった。

あと、写真で見るよりずっとかわいらしい表情をする方で、意外と気に入りました!(笑)

白玉さゆり。Jelly Kissだけではわからなかった魅力がたくさん見れて良かった。
江里奈ちゃん演じるメグと対になる主役、アイラ役の白玉さゆりちゃん。彼女もJelly Kissとして歌って踊るアイドル歌手をやっているものの、1人で舞台に出演したりも近日していた人で、元々舞台寄りの人なのかなーと思ってたので演技期待しておりましたが、彼女の演技もなかなか良かった。表情豊かで。

ただ、Jelly Kissの歌パートでも思ってたことなのだけども、あまり歌がうまい人ではないので、歌パートが現れた時はやっぱり弱いなとも思った。

体が弱いドロシー役を務めるのはMiranちゃんって子で、かわいらしい子だなと思ったのですが、この方はどういう方なんですかね?(笑)

このドロシー、設定が結構めちゃくちゃで、体が弱くて、動物と喋れると言う能力があり、ネズミと話したりっていうパートがあったのだけども、彼女の死が急だったり、設定がちょっときつかった。この辺は脚本と演出の問題だと思うのだが、なかなか難しいどころをかわいく演じてたので、まあ・・・よしとしますか(?)。

Starmarie木下望演じるニコル役については、上記でも少々書きましたが、Starmarie 3人が持ち歌「ラブ・デビル~かわいい使者の願い事~」の間奏部分で見せるデビルたちの語りパートが棒読み気味で(笑)、演技してもまあそんなもんだろうと思ってたら、案の定だいたいそんな感じで、思ってた通りだったので、なんか安心したと言うか(笑)、嬉しかったと言うか、なんとも言えないところでした(笑)。

演技は確かにうまいに越したことないのですが、彼女らなりに演技頑張ったとは思うのですが、いまいち個性を発揮できる感じの役でもなかったし、演技力要する台詞があったわけでもないしで、思ってたものだった!と言うところで満足でした(笑)。

しかしながら、のんちゃんの日頃から見せる小さな体をびゅんびゅん振り回すように魅せるダンスがダンスパートでも活きていて、そこはさすがだなーと思った。彼女、ダンスは苦手と語るものの、多分苦手なりにセンスが良いのではないかと私は思ってるのですが、実際のところ、どうなんですかね。ダンスの専門的な視点がないのでなんとも言えませんが、彼女のスタマリ以外のダンスが見れてとにかく、そこは良かった。

Starmarieの高森紫乃演じるカレン。こちらについてものんちゃん、しおりん同様で、演技面では思ってた通りで、特に「うまい!」と言う感じではなかったが、そっけない、性格の悪い人の役と言うのがしのはむの低めの声が生きてて良かったかなと言う印象だった。

気の弱いローズ役を演じた麻日ちゃんの演技。彼女は日ごろのMCなどでもしっかりした長女らしい安定感と共に、場をマイペースににぎやかすキャラクターがぎらぎらしてて、落ち着きがあるのかないのかよくわからないなと思ってたんですが、その喋りのトーンがまんま生きてて麻日ちゃんらしいなとは思ったのだが、気弱なキャラクターにはあまり合ってない印象があった(笑)。ただ、与えられた仕事をきちっとこなす方っていう印象はあって、そこら辺の安定感は彼女の芸の積み重ねがなすものなのかなと言う感じを受けた。

奴隷のように使われる清掃員を仕切るクレア役を演じた森貴子さんは、どういう経緯でキャスティングされた方かわからないのだけども、元々劇団畑の人なのかなと言う印象で、“悪い親玉”の役を堂々と演じてて良かった。

本番終了後に物販があり、アイドルの子たちは写真の販売を行い、握手や2ショットなどやっていたのだが、森さんが手持ち無沙汰にしているのが寂しかった。

少し話がそれるが、その物販時間にて、日頃ライブアイドルとして活動している人以外(川端さん、Miranさん、奏さん)の物販が閑散としていて、なんだか見ていて寂しかった。個別物販って酷ですよ、やっぱり。

高橋愛理。写真撮らせてもらうときに浮かない表情してたので「どした」と聞いたら「歯に海苔がついたまま出てきちゃったかも…」と言ってた。「知らねーよw」と返しておいた。アイドルなんだし、カメラ向けられたら笑ってください!w
サリー&リリーの中根礎子高橋愛理の二人はCoro☆Coro with 深沢紗希として活動を共にしているわけですが、似てない双子の役と言うポジションだった。森さん演じるクレアの手下で、奴隷のように使われる清掃員たちが脱走したら捕まえて再び戻すと言う用心棒みたいなポジションだったみたいなのだが、特に演技力を要する役回りではなかった(双子と言う設定なので台詞がユニゾンが多かった)。

“もにゃ”こと中根礎子ちゃんは軸としてあり、その周りを顔芸で攻める高橋愛理みたいな図になってて、Coro☆Coro with 深沢紗希のステージ中でも顔芸で妙な笑いを誘う彼女のインパクトはでかかった。実年齢よりもぐっと幼く見える少女っぽさを持ち合わせながら変な表情を平気で繰り出す、そしてかすれた地声と、どこまでもコミカルな存在だなーと感服した(笑)。




その他 細々と感想

Future Drive(Jelly Kiss、Coro☆Coro with 深沢紗希)のメンバーに当てられた“FD界隈”(ファン)からの花。
上記でも少々触れたのだが、とにかく人の設定がありがちな印象で、何か新しいストーリーを見ている感覚はまるでなく、個々の演技以外で見るところがそんなになかったあたりでは、言葉を選ばずに言うならば、つまらなかった。

それから、ストンプ、ダンス、ラップ、ミュージカル的な色んな要素を入れるのは良いのだけども、色々盛り込みすぎてどこも良い具合に極まった印象があるわけでもないあたりの“とっ散らかった感じ”も残念だった。

お昼の公演は価格が安かったのだが、夜公演の4000円と言う価格も“アイドル価格”なのかなと思ったのだが、アイドルじゃなくてこの価格だったら頭にくるレベルだなーと言う印象だった。

日ごろから好きで応援している子の違う側面が見れると言うところにお金を払うようなつもりで臨んだので損したとは思ってはいないのだが、もっと純粋に演技や脚本、演出が練られた劇だけが見たかったかなとは少し思うところ。

夜の回は終演後にミニライブがついており、Jelly Kiss、Coro☆Coro with 深沢紗希、Starmarieのライブが見られた。2曲とかそれくらいの容量だったのだが、劇が終わったあとのライブをおまけで見るのもなんだか不思議だった。ちなみにJelly Kissのりょこちゃんは劇には出てないのだが、劇を見る&ミニライブ出演で来ており、彼女の笑顔はなんて爽やかで、この出演者の誰にも被らない魅力を持ってるのだろうと思えたり、なんかわからないけど彼女のありがたみを強く感じたりもした(笑)。

上述で物販についても書いたのだが、江里奈、南藍乃あたりは物販をやってなかったのだが、見に来ていたルリちゃん(ex.星のオトメ歌劇団)らと固まってその時間語り合ってる姿が見られた。

これは主観なのだが、小さい劇場での舞台が終わったあとに演者が見に来てくれた友人らに挨拶し、感想を伝えたりしている光景をよく目にするのだが、そんな感じで、面白かった、良かったと気軽に言えるそれがあれば良いなと思ったのだが、「物販の時間」とライブアイドル・ルールで仕切ってしまってるあたり、なんともなあ・・・と思った。握手も全員握手にすれば良かったのに、個々の写真が販売されており、個々の握手会になっていたのも残念だった。(Future Drive側、つまりJKメンバー、Coroメンバーはどれか1つ買うとFDメンバー全員と握手できるようになっていた)人がからいただいた握手券、1枚で誰か1人と言われ、量を取ったわけじゃないのだが、まばらに感想は言いたかったのでFD側の握手に臨んだ。

先日の木下望生誕ライブで、物販時間が少なく使用ができなかった2ショット券をここで発揮し、のんちゃんと2ショットを撮りつつ、隣で暇そうに立っていたしのはむに軽く感想を伝えたりと、自分なりにもてた時間で観劇後の感想を言うことは出来たのだが、アイテムを買うにお金も理由も少なかったMiranさん、奏さん、川端マリエさん、そして森さんあたりに何も伝えられなかったのは惜しかった。




中根礎子です。もにゃです。この日もかわいかった。
いざ振り返ると不満が多いみたいな感想になってしまったのだが、彼女たちが限られた時間の中で作り上げた舞台と、その舞台の主題が「夢を諦めない」と言ったものが、ライブアイドルとして地道な活動を日々していくことと重なるようで、そういう部分は良かったなとは思ってるので、また新たに機会があったら懲りずに楽しめる範囲で楽しみに行けたらなと思うのでした。

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