2010/05/13

チーム変態 vol.4 @ 東高円寺UFO CLUB

この日は神聖かまってちゃん vs 七尾旅人のライブがあったのですが、チケット、直前でも取れると余裕ぶっこいてら全然売り切れてまして、さっぱりと諦めてツジマリコちゃん主催の"チーム変態"に遊びに行きました。

このイベントは当blog中で最も高いアクセス数を誇るっぽい、神聖かまってちゃんの"の子"が額を切り刻み血を流し、石井モタコがゲロを吐き、チッツが汗まみれで客側に突っ込み・・・と言う2009年のTop of 変態イベントの続編に当たります。(その時の記事はこちら。)




出演
Live Perfromance
ゴリラゴルリラmyspace
石川浩司
mmmmyspace
悲鳴myspace
チッツmyspace
OPENING PERFORMANCE
田中サヤ(筆っ娘くらぶ)
DJ
ゆとりぱんく(無職)

この回の前、vol.3は見逃したのですが、その時はセーラー服おじさんこと、安穂野香などが出てたそうです。今回の目玉?は元たまの"ランニング"こと、石川さんの出演ってとこでしょうか。

そして大阪からチッツ! 前回汗まみれで熱いライブをやっていたチッツ!




オープニングアクト:習字!

前回もありました、筆っ子による習字スタート!(笑)

ちゃんとした半紙じゃなかったのか、墨で濡れて、ふやけて破けたりもしてましたが、ステージではなくフロアを使った巨大習字を炸裂。

かわいい女の子の習字でスタートするイベントってずるいよね。




ゴリラ・ゴルリラ

ギター以外の楽器がだいたい食器っていう、ステージ上に部屋をこしらえたかのような風景が広がるグループでした。

エフェクトの聴いたギターが印象的だったけども、後はだいたい食器かちゃかちゃ。石川さんのステージを10年くらい前に初めて見た時に、おもちゃ楽器、そして風呂桶などが楽器として用いられていてて衝撃を受けたのですが、その系譜にあるような日本の居間系オルタネイティブ・ミュージックっていう感じですかね。面白かった。

途中、石川さんが乱入。かつても見たことがある「ハンガーつきっぱなし」で衣服着用で登場してる姿に腹抱えて笑った。石川さん存在感ありすぎる。そして、適当にやってもその世界に持っていく強烈な個性。ほんとオンリーワンな人だなと改めて思った。




チッツ

以前、このイベントにかまってちゃんが出演した際に初めて見たチッツ。

前知識一切なしだったけど、力強い歌唱と、前知識なくてもすっと入ってくる歌謡感覚が印象的で結構良かったのだけども、のちのち辿ってみると、東京に来る前の竹内くん(全世界組織解体続行委員会)と深い交流があったらしく、チッツのDVD作品「レディオヘッド死ね」「レディオヘッドはよ死ね」(なんつうタイトル!)あたりの撮影を担当していたらしいことでより一層繋がったのでした。

そんな竹内くんも、このライブより前にあった神聖かまってちゃんの撮影を一旦終了宣言を受けてかわからないけども、かまってちゃんのライブと日が被ってるのでどうするんだろうと思っていたら、こちらに来てました。(でもアストロホールには寄ったそうで、かまってちゃんの撮りたてOFF SHOTを少し見せてもらった)

チッツ、前回CDは買わなかったけど、天才的な謎のネーミングセンスに惚れてしまい、次こっち来たらCD買うぞ!と思っていたので今回はCD2枚購入。「徳川幸太郎」と「チッツ村長」(笑)。

チッツ、機材的な面で見ても興味深く、ベンチャーズモデルのモズライトをアンプ直に繋いだギターサウンド、これが実にかっこいい。1本のギターとうねるベース、そしてドラムに練り歩きながら力強く歌うボーカルの4人編成なので、はっきりいってシンプルで、そこも良い。エフェクターに凝ってる自分ってなんなんだろうって思っちゃうくらいのかっこいいギターサウンドです。

久しぶりにチッツ見れたけど、良かった。またこっち来てね。・・・って10月に来るらしいです。このイベント主催のツジマリコちゃんの友人でもあるカミイショータくん(前回のチーム変態にも出演n)企画のUFO CLUBのイベントに!対バンにはミドリのVocal、後藤まりこを中心とした別チームXIRA XIRA FANTASTICが出演するらしい。チッツのライブに足しげく大阪時代通っていたなんていう話も聞く後藤さんとチッツの対バン、これはほんと興味深いですな!




mmm

「みーまいもー(ミーマイモー)」と読むらしい。「むむむ」かと思ってた。

どういう人かこれまた前知識一切なしでした。蓋を開けて見ると弾き語りの女性シンガーでした。

ビザール感溢れるエレキギターでの弾き語りで、言葉がはっきりしているというよりは音的に声を出しつつ歌って言う感じと言って伝わるのかどうか・・・。

ようは、唄がうまいんですけど、個人的にすごく好きな歌い方っていう範囲ではなかったのでゆるりと聴いてました。日ごろはナイロン弦のギターで弾き語りしているって言ってたけど、カフェっぽい、ライブハウスではないところでナイロン弦ギター弾き語りの方が良さそうだなーって思いました。

LINE 6のDelay Modelerが足元にあって、ループさせての演奏もやってました。その辺含めて、好きでよく聴きに行っていたPlace called spaceにちょっと似てるのかなと思いました。(ざっくりカテゴライズしていくと結構距離的に近そうな雰囲気です)




悲鳴

昨年12月のライブから間あいて久しぶりに見た悲鳴。

前回久しぶりに見て「物凄いエネルギーを放つバンドだな」と思って、しかしながら結構楽しい気分になってたので前の方で危険を承知で見てました。

相変わらず物凄い音量と畳み掛ける演奏。粟生さんのベースも物凄い詰め掛けるし、Squier Duo Sonicを左用に持ちかえて使っているギターの方(お名前わからんす)のギターも物凄いやかましい(Fuzz Factoryとか置いてあったっけな)、何よりも一番エモいのがVocalのガンディ氏。

この日一番精神的ダメージが来たのがこの写真の瞬間(笑)。最前列で歓喜する喫煙中の男性客と抱き合ったと思ったら思いっきりディープキスしはじめた(笑)。これはやられた!特にホモフォビックってことはないんだけど、だがしかし!この不意の出来事に精神はかきみだされたのでした(笑)。

その後、結構近くで見てた太平洋不知火楽団の大内くん(チッツ大好き大内くん!)にもガンディが飛びつきそうになったのをうまいことかわしてて面白かった(笑)。さすがに急のディープキスはきつい。

この日、一番の変態は石川さんなんじゃないかと思ってたけど、違うベクトルの変態たちが集まっているんだなーと痛感した瞬間でした。悲鳴、すごかった。

でもこういうライブって、やっぱり破壊力があるから、くだらないストレスとか吹っ飛ぶよね。そういうのが面白い、ライブ見に行くのって。




その頃、DJゆとりぱんくは・・・

初DJだかなんだかっつう話。ゆとぱんちゃん、以前から同じ会場にいたっていうことは多々あったのだけども、やとお互いが挨拶できたっていうのが結構この頃で。でも気心知れた感じのゆとぱん。

DJどう?って聴いたら「DJ難しいっすね・・・」と弱音吐いてました(笑)。がんばれゆとぱん。




石川浩司

ラストを飾るのは石川浩司さん。

この日、リハの頃にたまたま会場に現れたと言うアナーキー吉田(水中、それは苦しい)を適当にサポートに迎え(笑)、テキトーに叩かせてのライブでした。

アナーキー吉田による怒涛のドラムがどう絡むのか、と様子を見守ってましたが、石川さんの演奏にすごくねっとり絡んで、石川さんがやりづらそうな一面もありました(笑)。が、その辺石川さんもうまいこと合わせつつ、まったくのソロよりもある意味で緊張感もあるライブだったような気がします。

しかし、石川さん、1曲目から「毛虫のおじさん」みたいな唄(正確なタイトル、唄の内容は失念してしまったのでニュアンスで感じ取ってください)を披露。毛虫のおじさんがやってくると言った気持ち悪さ溢れるかわいい唄を披露していて、久しぶりに石川ワールドにちょっとぞくっとしました。(蔦木栄一さんの追悼ライブ以来だから7年ぶりかもしれない)

途中、シンバルを転がして雑音を放つアナーキー吉田とシンバルサッカーを披露。ステージ上をシンバルが滑る(笑)。この図は初めて見た(笑)。挙句、アナーキー吉田が蹴ったシンバルを「はい無視ー!」と言って華麗に避けた石川さんは既に2010年のベストアクトと言っても過言ではないだろう、っていうくらい腹抱えて笑った!

ラストに歌った(っけな?)、石川さん流のラブソング、こればっかりは変態とかなんとかっていうより、本当に良い歌で泣ける。愛の形のひとつにこういうのがあるのだっていうことは知っていて少しは得してるような気がするほどに、心で光るような石川さんのラブソング。また聴きたいな。


"チーム変態"と言う企画名に沿った変態度の高い、そして満足度の高いライブをやる石川さん。相変わらずモンスターのような人だなーと思いました。天才!




盛りだくさんなチーム変態。この日を持って一旦休止で、シリーズ展開していたけど、お休みだそうです。

4回中2回しか見れなかったけど、どれも非常に濃厚でトラウマが頭の中で増えていく感じが音と共に刻まれるのでした。

楽しかったでした。

0 件のコメント: