2008/12/18

mother企画「このイベントを教えてあげたい誰かに教えてあげて下さい vol.1」

このblogに度々登場するでご一緒したmotherが、Vocal & Guitarの北島君の地元、埼玉県北葛飾郡杉戸町にある生涯学習センター カルスタすぎと内にある多目的ホールにて自主企画ライブをやる、っていうので面白そうなので有給休暇を取って遊びに行った来ました。





ちなみに我が家は東京都の大田区なので埼玉方面に出るのは結構遠いです。

まだ川口とかの方面であればアクセスが良いんですが、越谷、北葛飾郡方面っていうのは非常に行きづらい。東京を縦断していかねばならないので「どうしようかな」とは思ってたのですが、仕事終わってからそっち方面にかけつけるには疲労するし、初めての試みで準備段階から自分らでやるとのことを聞いていたのでざっくりと休みを取って行ってみようと決意しました。

日比谷線の果て、北千住を越えて東武動物公園駅で乗り換え、杉戸高野台駅まで行きました。

駅に着くとデロッピードロッピーのひかりちゃんが居たので合流、そっからmotherドラムの玉置くんのお出迎えを受けてカルスタすぎとへと移動しました。

15時くらいに来てくれと言う話を聞いていたのでお昼は悠々とラーメンなんぞ食べてたわけですが、冬の15時ともなるとオレンジ色の西陽が街を染め始めます。

もうちょい早くくればよかったなーと思いつつ、12時から予約していると聞いていたものの「15時から予約でした」と勘違いしていた模様だったのでそれにあわせました。





カルスタすぎと正面入り口とは逆の、裏側の駐車場からの1枚。

まだできたばかりとのことで非常にきれいなコンクリート打ちっぱなしの建築でした。

が、振り返ると何もないです(笑)。

あたりをきょろきょろして見つけられるのが高架電線。


これらを見つつ裏口からホールへと入りました。

個人的に、高校の吹奏楽の頃に小さなホールで練習したり、大会に出たりっていう時に訪れた感覚が甦ってくるような懐かしさを感じました。

ライブハウスばかり出入りしていると感じない天井の広さ、設備のきれいさを実感です。





中に入ってからの1枚目。

とにかく広い。

Webの資料によるとキャパは299人だそうで。

多目的ホールは、講演、演劇、コンサート、ダンスなど、さまざまな利用形態に対応しています。ステージ前を20分割された手動式昇降床(ユニバーサルステージ)とし、それらを沈下させることで、ステージ部を作りだします。昇降床の組み合わせにより、平土間、段床の客席など、多様な利用パターンを生み出すことができます。舞台袖には、プロセニアムの構成や、暗幕の代わりとなる多機能な可動壁を上・下手に3枚ずつ設置しています。
※磁気ループを座席及び床に設置していますので、補聴器の音声を増幅させる仕様になっています。


だそうです。(Webから引用)

ご利用案内曰く、1時間2700円で借りられるらしく、15時から21時まで借りたとのことですが単純計算しても16000円程度しかホール借り賃にかかってないみたいです。

高校生の頃にバンドの練習で文京区のシビックセンターを借りたことがあったのですが、そこも高校生には超優しい価格設定だったので、それと同じ感じなんでしょうね。

ただ、こういう設備の弱点でもあるのですが、思いっきり「DIY」な点。

Do It Yourself。自身で作っていくしかない点が難しい。

環境があってもオペレーターが居ないとか、専門知識、ノウハウを持ってるスタッフがついてるわけではないのであれこれ試行錯誤をしなければならないのが大変なところ。

いくらかわからない点はカルスタのスタッフのおじさんに聞いたりしたのですが、この日のオペレーションは機材いじり、機材修理が好きっぽい(自分が話した限りではそんな感じ)杉戸が誇る宅録マニアのコイチくんが自ら動き回ってました。これは心強い!

自分も機材が好きなので、以前からちょくちょく話す限りで機材トークできる人だなーと思ってたのですが、自分よりも機材に長けてそうで、あまり出番ないみたいだったので写真をとにかくいっぱい撮ってました。





そんなわけで会場の装飾なんかを手伝ったりしたのですが、まず風船です。

この風船、全然伸びなくてうまいこと口を閉じられず、1つ程度でやめておきました(笑)。

あとは手の空いてる人で膨らませたのですが、会場が広すぎて個数が全然足りませんでした。

クリスマスツリーもオプション?か何かわかりませんが会場についてきました。
近くで見るとあまり葉っぱ感がないんですが、風船の数が閑散としていたのでこれはとてもアクセントになってましたね。





準備段階から居た人々をレポートなんで、せっかくなんで軽く紹介しておきます。

この日は千葉県からグーミのうちの二人がかけつけてくれました(何)。

ベースの藤井さんは参加できずみたいだったのですが、ヴァイオリンで小畑くん、グロッケン(鉄琴)にタンバリンとコーラスで飛田さんが参加しました。

それを見守るデロッピードロッピーのひかりちゃん。

Fender Japan Mustang Bassのナチュラルフィニッシュ、黒ピックガードが大きく見える(似合ってる)motherのベースのアサコちゃん。

後頭部しか写ってないけど、motherのドラム玉置くん。(ドラマーの後姿ってさりげなくレアかなと思って撮っておきました)

そしてギター&ボーカルで古いMustangを持ってる北島君とあれこれ機材を見ていた松本コイチくん(この日の最高身長)。

そして準備段階から居た中でさりげなく最高齢だった自分であります。


途中でmotherのmother(おかあさん)である北島お母様が差し入れを持ってきてくれたみたいです。

やきそばを海苔巻きの要領で巻いた謎の食べ物が現れました。


北島家では良く出るとのことだそうですが、自分も含めて「(意外に)見たことない!」とのことでみんなして撮影してました(笑)。

しかしこれ、麺をきれいに並べた手間、そして手を汚さずにぺろっと食べられる手軽さ、そして海苔と焼きそばの調和(ハーモニー)は言うまでもなく、おいしかったです。





時間をもてあましたのでとにかくたくさん撮りました。

北島君のペダルチェックです。

・ Fender USA Mustang(60's)
→ BOSS TU-2 Chromatic Tuner
→ BOSS DS-2 TURBO Distortion
→ Electro Harmonix BIG MUFF(2000's Re-issue)
→ Electro Harmonix Small Stone(Phase Shifter)
→ Electro Harmonix Holy Grail(Digital Reverb)
→ BOSS Digital Delay(型番不明、HOLD付きのもの)
→ BOSS GE-7 Graphic Equalizer
→ FERNANDES Volume Pedal(古いヤツ)

こんな仕様みたいです。

ちなみにこの日のアンプはFenderのCyber Twinなる、デジタル・モデリングのアンプでした。
各種アンプのシミュレーターが内蔵されており、大きなダイヤルを回すとそれに見合ったつまみ配置に自動で変わるっていう、不慣れだと「うわ!つまみ勝手に動いてる!」みたいな恐ろしさに襲われるアンプでした。

で、アンプ、結構大きくてよかったんですけど、案の定、生音の演奏に適した響きが得られるホールとなっているみたいで、アンプがでかいと様々な弊害がありました。

客席側から聴くとギターがでかすぎる、ベースが聴こえないなどの問題。

そんなこんなで取られた対策が「ギターアンプはとりあえず後ろを向けておく」ことでした。

しかしこれをやったことでドラム側にギターの音が聞こえないっていうトラブルがあった為、杉戸が誇る名エンジニアのコイチくんが自宅からYAMAHAの小さなギターアンプを持ってきて(笑)、返しとして設置して無事解消しました。

素晴らしい対応でした。

ちなみにベースアンプ、YAMAHAのコンボタイプのもので、これもデジタル仕様でした。

(ちょっと失礼な表現かもしれませんが)機材導入時の担当者が「デジタルの方が音きっと良いよね、多機能だし」とか言ってそれにしたのでは?っていうくらい無駄に新しい機材ばかりで、ライブハウスや貸しスタジオでアナログ機材に触れている者からしたら扱いづらい機材ばかりでした。

このデジタルベースアンプ、コンプレッサーが内蔵されており、コンプレッサーの値変化は機能ボタン長押ししてEQツマミだったところにレシオ、スレッショルドなどを割り振ってからいじる、みたいなものでした。

あと、さりげなくこれもモデリングタイプで、標準の設定にしておきたいのにOver Lordが起こるとなんかわかりませんがモデルが変わってしまう現象がありました。
Mustang Bassの出力があまり強くないのでオーバー気味にしたかったのですが、それによってモデルがパチパチと変わって音にトレモロがかかったみたいになってしまう現象は予想外でした。

あれは仕様なのかなんなのか不明ですが、アナログのアンプには起こりえない現象っぽかったので戸惑いました。・・・って自分が弾いてたわけではないのですが、アンプ回りを見てる限りではそんな印象でした。

あと意外に出力が弱く、結局寝かせて床に響かせて対応することでなんとかしました。

聴覚的な変化を、と思って無駄に椅子用意したりしたんですが、響かないってことで即刻却下されました(笑)。





ドラムスの玉置くんのセットリストを盗撮しました。

本編でも北島君がMCで言っていたのですが、motherの楽曲は変拍子に変則的な展開を多様しつつ長い楽曲が多いので(だいたい5分~7分)ライブハウスでやると40分程度の持ち時間の中で数曲しか演奏できない点が弱点だったのですが、この日は贅沢にもワンマン、50分くらい時間があったのでたっぷりと曲を演奏してました。

  1. 眠そうなライオン
  2. 星を蒔く
  3. Moe
  4. パンプキンゴーストのダンス
  5. おもちゃの戦争
  6. Batterfly in the bottle
  7. Yoshimi Battles the Pink Robots Pt.1


最後は北島君が愛するFlaming Lipsのカバーですね。





始まる前のひとこま。

ライブハウスではありえない、コンサートらしい「花束」がメンバーに渡されてました。

良い笑顔の玉置くんとアサコちゃん。

載せて良いのかわかんないけど(笑)、続々と集まった北島家の皆さん(笑)。

近くに居たアサコちゃんも一緒になっての記念撮影の図です。

motherの音楽性はカテゴライズするとなるとオルタナ/グランジ/ポップ/シューゲイザー/音響/ポストロック/プログレッシブロックと言った多様な要素が含まれてるんですが、4~50代の方々(もしくはそれ以上)に受け入れられるものかどうか不明ですが(笑)、温かい家族愛に満ちたmotherの親族たちが息子、孫の演奏を聴きに集まるって素敵ですね。





で、何気に開演時間の19時が迫っていたのでご家族の対応をしつつも裏方では大忙し。

CDを用意しなければ、ってことで楽屋でインディーズたちが自主制作盤をせかせかと用意してました。

先日のライブでグーミ小畑くんが「うちらのCDも自分らで切って貼って作った」との発言を個人的に聞いたのですが、ここでも音源が焼かれたCD以外はジャケ折、歌詞カード切り、セットの一連の動作を自分らでやってました。


やることなかったので見てましたが(笑)、ちゃんと紙をまっすぐ切る台なんか持ってきてる北島君は偉いと思いました。用意周到。素晴らしい。

楽屋がライブハウスとは比べ物にならないくらいきれいで、ソファーも真新しくてよかったですね。住めそうでした(笑)。





これらをちょろっと見て表を見てみるともう結構人が入ってました。

とは言ってもキャパ299人のカルスタすぎと多目的ホール。
さすがに埋まることはありませんでしたが、motherと繋がる人の縁が人を集めた、と言った感じでした。





開演です。

両サイドが開くようになってたホールですが、後ろの扉から3人が出てきてスタンバイしてました。


お客さんの様子。

天井の広さがよくわかる1枚。

グーミと合流した1枚。

やった曲は「butterfly in the bottle」。

この曲がとにかく良かった。
motherの音楽、ギターとベースとドラムは当然あって、そこにヴァイオリンの入る余地がしっかり用意されていたかのような融合具合、それにキラキラした装飾が加わるようなグロッケンのドリーミーな旋律が絡んで素晴らしかった。

この日、特に好きになった1曲です。気になる方はmotherのCD、ライブで買えると思うのでぜひ手にしてみて欲しいです。





ライブ中の写真、離れて撮影していたのであまり変わり映えがないのでこの辺にしておきますが、最後に照明のことを。

写真によって照明度合いが違う、もしくはこれに至っては演奏しているのに客側の灯りがついてるなどと言った違いがありますが、これは天才オペレーターの松本くんが本番ぶっつけで照明を曲の展開に合わせていじってたからです(笑)。

照明設備を借りると別の追加料金がかかるとのことで、音響設備以外は借りなかったそうなのですが、客電、ステージ電はもちろんホールレンタル料内ってことで、それらの強弱だけで照明効果をやってたんですが、リハでは一切なかった効果なので客側ついた時は吹き出しそうになりました(笑)。

なかなか客側がファー!って明るくなることってないですよ。
本番ぶっつけであれをやってのける彼は天才です。間違いないです。



本番の動画、一部撮影してYouTubeにアップしといたのでどうぞ。
1曲目の「眠そうなライオン」です。






本番の雰囲気が伝わったでしょうか。

終始温和で楽しい空間でした。

終わってからうだうだしつつ(所謂客出しの作業がないのでゆったりとしてました)、風船で遊んだりしながら片付けしました。

この後みんなで風船を踏んで割って片付けてました。


一人居ませんが、この日関わった人集合で団欒の図。





番外編ですが、終わってからみんなで食事したのですが、某和風ファミレスに行ったんですけど、オーダーミスで「白米」が「天重」に化けた図です(笑)。

本当は牛鍋ってのがおいしそうだなーって思いつつ、それじゃ昼ラーメンだったり、偏り過ぎだろって思って大根サラダを頼みました。で、牛鍋つつきながらご飯でよいだろう、って思ってたんですが、このご飯が天重になってしまったわけです。

さすがに天重だけでも結構ボリュームあったのに、おかずで牛鍋がついてきたっていうのがパワフルでした。

あと、誰も喫煙者が居ない点もなんだかすごかったですね。これだけの人数(8人)いながら、みんなバンドやってる人ながら、っていう点でなんか感動しました。(?)

ついでにドライバーもいっぱいいたので便乗してこの日はお酒飲まずに黙々と食べました。
お酒も煙草も、所謂嗜好品なしで終始にこやかに過ごせる大人っていうのもなんだか良いですね。


長くなりましたが、こんな素敵な1日でした。

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