2008/10/01

アツシタナカ追悼ライブ@八街ロックフェスティバル

BEAT CRUSADERSの鍵盤を担当するケイタイモ氏が率いる、ビークル加入以前から活動しているMONG HANG(モンハン)のドラマー、アツシタナカ氏が今年の夏に事故で他界しました。

MONG HANGはツインギター(UMEZY、Pochai)でリズムトリオ(manbubu、Atsushi Tanaka、Yohei Bohemian)にフレットレス・ベース(keitaimo)にボーカル(Ba)の編成の6人組の頃によく見てました。(2001~2004年頃?)

その後ツインギターが抜けてUgazin(現デブパレードweikipediaがギターで、manbubu(現MELT BANANA(wikipedia)のuki)が抜けてChokan(PANIC SMILEのドラマー石橋英子)が鍵盤、打鍵盤、フルート、打楽器で加入と顔ぶれが変わりました。

UMEZYさんのローディーをしているMaryくんが元々友達で、「知り合い伝」で見に行っていたこともあってメンバーチェンジ後はサウンドの質が変わったことに少し馴染めなかったことと、あとケイタイモ氏がビークル加入で忙しくなったこともあって活動が以前に比べてペースが落ちたことも手伝って見に行く頻度は落ちてました。

ペースが諸々落ちていたと言えど2005/12/14(WED)のSTARPINE'S CAFEで行われたPAPPERMINT CAFE25周年記念ライブなどは見に行っており、やはりメンバーが変わっても、質が変わってもMONG HANGはMONG HANGだなー!と毎回楽しいライブが見られる彼らのファンであることには変わりはなかったのでした。

そんな中、突然の訃報で本当に驚きました。
しばらく信じられなかったです。直接話したことはなかったのですが、やはり好きでよく見に行っていたバンドのメンバーが事故で失われるなんていう経験は日本人では初めてでした。(高校時代のマイヒーロー、PANTERAのギタリストだったダイムバッグ・ダレルの殺害はショックでしたが・・・)

そんな事故後、アツシさんを弔おうと現MONG HANGメンバーたちで「八街ロックフェスティバル」が企画され、縁あるバンド、人が呼ばれてライブが行われました。

ちなみに八街はアツシさんの実家がある町で、ライブが行われた場所も田中家の庭でした。
隣は広大なピーナッツ畑、大音量は出せない農家の中の一般住宅ではあったものの周りの理解もあってか難なく行われたのでした。

冒頭で述べておきますが、この日の出演バンドはどれもそこそこ知名度があったりと自分が事細かに紹介するような対象と言う感じでもないので見た感じ、聴いたの感想だけ綴って行きたいと思います。それぞれのバンドが気になった場合はぜひ検索エンジンで調べてみることをオススメします。(もっと細かくレポしたところや公式ページなんかもすぐに見つかるかと思います)




まずちょっとした遠出だったのではしゃいで行きました(笑)。

余談が多いのでライブの記事を見たい人はライブ記事へのショートカットにて飛んでください。

東京方面から電車で千葉へ、千葉で成東行き総武本線に乗り換えました。

densha113系なる電車に乗った時点で結構テンション高めでした。
が、あまり具合が良くなかったためおとなしくじゃがりこを食べてました。
(遠足気分で)

途中物井駅を通過したのですが、1浪人した末の大学受験でここまで来た思い出が蘇ります。
敬愛大学佐倉キャンパスがこの駅から徒歩15分くらいのところにあり、予備校に「そこしか受からない」と言われて覚悟を決めた上で受験に臨んことがありました。
自宅からおよそ2時間かかる為、「そこしか受からない」の言葉は相当重く、それからの大学生活(通学生活)は小型シーケンサーを買って作曲に勤しむぞ、なんてシミュレーションしてたんですが、結局自転車で20分の大学に受かったので敬愛大学は行きませんでした。
ちなみに敬愛大学は稲毛キャンパスに移転するとのことだそうで、これから敬愛大学に行かれる方で東京から通われる方は良かったですねー。


さて、そんな四街道、物井を通過し、先日成田に向かった際に通過した「酒々井」の地名が入った南酒々井駅を通過、成東の2駅前の八街で降りました。

八街と言えば日本国内でも有数のピーナッツの特産地。
駅ホームから落花生アピールが全開です。
想像通りの落花生アピールっぷりに若干興奮しました(笑)。
駅から様子のおかしいモニュメントが見えたので進行方向とは逆っぽかったのですが、まずそこに向かいました。


いやー、でかい落花生の石造が現れました!
これには同行した一同大興奮(笑)。
落花生の表面の皺がなかなかリアルでマニア度が高いです。
wikipediaによると駅舎の上部が円形を描いているのは落花生の曲面をイメージしているとのことです。そんなこと知らなかった。

この時点でカメラにて10枚近く写真を撮ってました(笑)。(看板3枚くらい、落花生像で8枚以上?)


さて、冷静になって位置を確認。
徒歩でおよそ30分かかると事前情報を得ていたのでどうしようか迷ったのですが、少し早めについたこともあって徒歩で行くことにしました。

ふと駅前をきょろきょろしたのですが、少しだけ商店がありました。
コンビニと、なぜかインドカレー屋。ナンでカレーが食べられるとのことで、駅前にこれは結構ありがたい。
ちょっと進むとフィリピン輸入雑貨(調味料、食品など)を扱う店舗もあったりと謎度が高かったです。(商店自体件数が少ないのにそういうお店があるっていうのがなんだか不思議でした)

やや交通量の多い道の細い歩道を1列になって一同は向かいました。
途中落花生を扱った菓子屋などもちょくちょく見かけ、特産地ならではの光景だなと思いつつもやけに交通量が多いなと、排ガスでちょっと臭い沿道を行きました。

途中ノニを扱った業者の看板があったのですが、民族的な衣装をまとった農夫たちの看板を見て同行者がMONG HANGの関係のものと勘違いしたらしく、「あ、あった!」とかほざきました(笑)。あったじゃないよ。

さて、そのまま歩を進めましたところ、やや栄えたエリアが出てきました。
個人宅なので、今回のイベント開催に際して公開された場所ではあったのですがこのblogでは具体的な位置は明言しませんが、商店、飲食店、お弁当屋なんかがすぐそばにある好環境の真っ只中にある田中邸が見えてきました。


アツシさんの肖像が描かれたアドバルーンが空中に浮いており、アツシさんが「ここだよ」と示してくれているようでした。


折りたたみ椅子が設置され、その上に「八街ロックフェスティバル」と案内が出ており、そこを曲がりました。

家は想像通り、農家の家と言った具合で広々です。
農具などが収納できる場所や何用かよくわかりませんが小屋もあり、小屋の前には今回の特設ステージが用意されてました。


当初飲食物の販売はされないとのアナウンスがあったのですが、開催近日になりケバブ屋が来るとの情報が追加され、見てみたらなんとビールの販売もしてました。もう立派にフェスですね。お昼からビールを早速飲みました。最高においしかったです☆

特設ステージも立派なもので、段は材を積み上げた感があったのですが、PAシステムがちゃんとした業者によるもので音響もばっちりでした。やはりプロの音楽関係者人脈があるせいか、その辺はすごいですね。ただの追悼ライブっていうよりは、やはりフェスとして成り立ってました。


ギターアンプはRoland JC-120が2台、ベースアンプはTRACEだったかしら。
ドラムセットは故人・アツシさんの所有物のセットとのことでした。(メイプル材?の木目が見えるドラムセット)


始まる前にスペースカンフーマンでおなじみ?の片山さん(片山省吾)がMCを務めるとのことで適当にアナウンスしてました。
なんか知らないけどがっちがちなMCだったのでそれが逆におかしくて数名が既に笑ってました(笑)。


着いた時はPHEW WHOOがリハをやってましたが、Bassの方が未着とのことでゆるゆると音だし中って感じでした。
しばらくその様子を見ているとBassの方が到着、軽く音だししてから時間が迫ってるようで本番に突入してました。





さて、そんなこんなでライブが始まりました。

最初は前述のPHEW WHOOでした。

このバンドはドラマーがMONG HANGなどとよく対バンしていた界(cai)の謡子さんとのことで、以前から存在は知っていたのですが今回初めて見ました。

インストバンドであることすら知らなかったのですが、前知識は「謡子さんのドラムがすごい」って程度なもんで、どうだろう・・・と構えてましたが、すんごく良かったです。
軽い形容になってしまいますが、ポストロック好きな人には受ける感じのサウンドでした。

それ以上言い表しようがないので次です。





ライブが終わって家の門から一歩出たところらへんに設置された仮設トイレ周辺を見たのですが、繋ぎっぱなしっぽい感じの犬がおりました。
白い犬で雑種みたいでしたが、健康状態も良く、そしてとても温和で人懐こいかわいい犬でした。アツシさんの死を知っているのかしら、なんて思ったらちょっと悲しくなってきたりもしたんですが、この日は「アツシさんに楽しんでもらうライブ」ってことで変にめそめそはなしってことで軽く撫でて後にしました。

余談ですが、田舎の家によくあることですが(母親の実家、埼玉県深谷なんかもそう)犬が繋ぎっぱなしで散歩に連れて行ってもらえない、でもえさは与えられているっていう状況っぽい感じはしたんですけど、田中家の犬は長いワイヤーに鎖が繋がっており、繋がれっぱなしの割りに結構行動範囲が広く自由にしていられる(けど逃げられない)ようになっており、犬の精神衛生(ってあるのかわかんないけど)的にも良さそうな配慮で、犬を愛する者としてはなんだか嬉しかったですね。


その他、そこらじゅうにアツシさんにまつわる写真が飾ってあったのですが、MONG HANGでアメリカツアーに行った際の写真と思われる写真などもありました。

このパネル中のアツシさんは看板一枚で男根が隠れている珍写真や、巨大なビルが男根のように聳え立つ謎の写真、イッちゃってる表情のアツシさんなどなど、MONG HANGのステージでは見られない「人間・タナカアツシ」の写真がいっぱいでよかったですね。勝手に公開されてる本人はどう思ってるか知りませんが(笑)。


さて、お次がマッハデシリットル

マッハデシリットルはMONG HANGの現メンバーになる前のパーカッションと鍵盤を担当していたmanbubuこと、夘木さんがドラムを勤める変拍子プログレメタル調のバンドです。
ギターシンセでオルガンの音色を鳴らしたりとトリオ編成ながら複雑で多彩な音を鳴らすバンドです。1回だけ見たことがあり存在は知ってましたが、およそ5~6年ぶりに見たんじゃないでしょうか。
彼ら自身も現在活動は盛んではないみたいで久しぶりだみたいなことを言ってました。

知っている曲も演奏されたりと楽しめました。

マッハデシリットルとしての演奏を終えた後、アツシさんの同級生を1名(STEINBERGERのベース使ってた)、PA業者の方1名(moonのstratocasterタイプのギターを弾いてた)を迎えてパートもチェンジし、「アツシタナカ同窓会」による高校時代に練習していた思い出の曲ってことでGuns N' Rosesの曲を披露してました(笑)。
ギターの方もシンセ用ピックアップが付いたPRSと思われるギターからどこのブランドのかわかんないけどエクスプローラータイプのギターに持ち替えてハードロック臨戦態勢と言った感じでやってました。(ちなみにマッハデシリットルのベースの方がアクセル・ローズ担当でした)
なかなか高音Vocalが出せるみたいで、普通にうまいコピーバンドで面白かったでした(笑)。
自分よりもちょい上の世代でガンズをもろに聴いてた人や、アツシさんにマッハデシリットルと交流が深い仲間の方々の方が楽しめたんでしょうね。爆笑している人もたくさんいました。(自分はほんとガンズはかじった程度しか知らないからその人たちの笑いに比べたら弱かったですね)




シャボン玉が用意されていたので子供たちは合間を縫ってシャボン玉で遊んでました。


お次がMusic from the marsでした。

Music from the marsも1~2年ぶりに見たのでちょい久しぶりでした。
最初見たのは現在contiのドラマーとして活動している小林さんがやっていたアタタカキと言うバンドの活動休止ライブ(2001年?)の対バンで出ていた時でした。
その次が2006年 04月 27日(木)にトルネード竜巻主催企画で出ていた時と、今回で3回目ですね。
思い出せるくらいの回数しか見てない上に、どれも2年くらい空いてるので今回はどんなかなーと楽しみにしておりました。

先日ベーシスト脱退の記事ナタリーに載っていたりと活躍はより一層、と言ったところみたいですね。

今回はゲストとして石橋さんPanic Smile)がフルート吹きとして参加してました。

サンバ的なリズムが取り入れられた曲など、他のバンドとカラーが被らない魅力で楽しかったです。





次がアオチン&マッキーでした。

この方々は初めて見ました。
チェンバロっていうバンドのメンバーだったお二人みたいです。
チェンバロと言えばPVで見てVocalの方が結構動く感じだったなーっていう印象があったのですが、その脇を固めていたギタリストとベーシストと言ったところでしょうか。(実際バンド時代に何のパートやってたかは知りません)

チェンバロは(当時)ポリドールからデビューしたので名前を知ってました。
でも所謂「ちゃらちゃらしたバンド」「アイドル的」でないものは売れないだろうと思っていまして、耳に入ってくる機会は実際ほぼなかったでした。(tvkでPVを見た程度)
MONG HANGとは非常に仲が良く、対バンしたりお互いのライブに乱入したりといったこともあったみたいで、MONG HANGのワンマンライブにひょっこりいたずらしに入った姿は覚えてます。(でもドラムの、アフロで頭がやたらでかく見える人しか覚えてませんでした)

ベース(Fenderの年代物っぽいPrecision Bass)とギター(GibsonのJumbo、恐らくJ-200?)だけのシンプルデュオで、名曲のカバーだかオリジナルだかよくわからないのですが、味わい深い歌と演奏をやってました。(ビートルズくらいしかわからなかった)





MONG HANGのヨーヘイさん、バさんが楽しそうに語ってる様子もさりげなく写させて頂きました。

次がKOVACS(プチミット)でした。

プチミットもずいぶん前に見たきりで、片山さん(片山省吾)とやってるサイドプロジェクト?のDigaDiga-Doを3年くらい前に見て腹抱えて笑った記憶と、あとプチミットを見た記憶は2~3回くらい蘇ってきます(微妙・・・)。

彼のblogなどによるとプチミットの2代目ドラマーとしてアツシさんが一時期叩いていたとのことでした。


この日はソロ・・・ってことだったんですが、2曲くらいソロでやって、あとは元ヒマワリ(福岡のヨコチンレーベルを主催するボギーさんがやってた和風ダブバンド)のクリさんが歌って踊る&MONG HANGの衣装担当していた方(名前失念)がピアニカぷーぷー吹いたりのゆるいコラボレーションをやってました。

マシュマロ配ったり、Baジュニアとどっかのお子さんがギグに加わったりとカオスな感じで、相変わらずアホで(笑)良いなーって思いました。


でもソロ曲はフツーにクオリティの高いエレクトロニカみたいな曲でした。
心地よかったです。あとアツシさんにささげる曲を、人生で初めて人に捧げる曲を作ってきたとのことで披露してました。(写真が一致してないですね・・・)


見てる人側もだいぶゆるさに持っていかれた感じで、木村カエラに楽曲提供をしたりと今大活躍のAxSxEさんもカメラ片手におおはしゃぎでした(笑)。





次がPANIC SMILE


この前、東京に来て10周年、結成17周年記念ライブなるものを渋谷O-NESTにて前売り10円、当日17円で開催したりと今も尚精力的に活動を続けるPANIC SMILE。
このバンドはそんなにご無沙汰な気がしないんですが、ある意味でこのバンドならではの音を出し続けていることであまりブランクを感じないのかもしれないですね。


特筆すべき点ですが、途中で変な拍子のクラップが入るものがあるのですが、その際にギターボーカルの吉田さんがノイジーなギターを鳴らすんですけども、なんだか追悼の意があるライブにてこのノイズの音っていうのはなんだか、良かったです。

以前、突然段ボールの蔦木栄一さんの三回忌を兼ねて「わかたけ」なるグループのバンマス濱田さんって方の追悼ライブが行われた(2005年8月の秋葉原グッドマンにて)んですが、その時最後に演奏したわかたけ+関係者一同みたいなステージが結構ノイジーで、故人にはメロディも何も残らなくて、雑音が鳴り響くっていうのが無意味なようで意味があるような、なんとも言葉で形容ができない心の揺さぶりを感じる次第でした。それと同じ感触でしたね、吉田さんのノイズギター。技術、音程とか細かいことは抜きで音で何か感じるっていうのが、ノイズの良いところですね。
ちなみにそのグッドマンのライブでもPANIC SMILEは出てましたね。


色々なインディーズバンドに影響を受け、そして与え続けるPANIC SMILEの演奏は見る都度良いなーって思います。
ポップさっていうのはあまりないんだけどとにかくかっこいい。


Panic Smileの演奏にMONG HANGのBaさんもおおはしゃぎでした。(娘と一緒に)





大賑わいの田中家。



次がタテタカコさん。

冒頭で彼女が挨拶した際に言ってたのですが、アツシさんとは面識はないとのことでした。
石橋英子さんとちょくちょく対バンしたりで交流があったみたいで、AxSxEさんがこのライブに誘ったっていう話を聞きました。

この方は以前NHKのお昼の時間帯に出演しているのを、順番待ちしていた六本木のみずほ銀行のテレビで見ました。異様な雰囲気でとてもきれいな声をゆっくりと出しながら、物凄い形相をしてました。(顔が崩れることを厭わずに大きな口、開放されたノドで声を全身全霊で出している感じ)

おどけたりふざけたりしている人ではないその画面の様子から「これはやばい・・・」と思っていたので、いつか見に行こうとライブハウスのスケジュールに彼女の名前を見る度に予定をチェックしたりはしていたのでした。

で、アツシさんが他界されたことをきっかけにアツシさんちでタテタカコを見ることになった、と。


単刀直入に、すごかった。泣いた。
歌声も良いんだけど、言葉もなんだかすごいし。
うまく言い表せないけど、がなったり叫んだりするタイプのボーカリストではないです。
とてもキレイな声を出す人です。

彼女のWebを見る限りでも一人称が「わし」だったり、頭髪も非常に短い髪で男性のようだし、身なりも中性的な格好で(最初目撃した時、タテさんだって気付かなかった。彼女の以前のアーティスト写真はもう少し女性的な印象だったこともあり)、謎度は高いんですが、歌はほんとすごかった。


何よりもすごかったのが、この日天気は曇りで、たまに雨がちらついたりと不安定な空模様だったにも関わらず、タテタカコが歌った時に雲の向こうで青空がちらついて、見事に日光が田中家を射したことでした。
これにはさすがに見ていたみんなが感動した様子でした。
見事にタテさんが太陽を呼んだのでした。


とにかく歌の力がすごかった。





次がヤブキタカユキ

この方は先述の「チェンバロ」っていうバンドのボーカルをやっていた人とのこと。
そう言われてみればこの人だったような・・・っていう程度しか記憶が蘇ってこない。

こんなこと言ってはなんだけどチェンバロはあんまり好きじゃありませんでした。
もはや個人の好みの問題なので別に否定しているつもりはないんですけども。

アコースティックギター一本でかきむしるように歌ってました。
昔チェンバロを見て好きでないな、って思った要素は相変わらずでもあったので(その前に演奏していたタテさんの後ってこともあって)「やっぱこういう感じかー」って思ったのですが、素直でまっすぐな歌には昔勝手に感じていた抵抗はあまり感じませんでした。

一人で歌う終わり際、なぜか(先日見たばかりの)野狐蝉の「ぐるぐる」も歌ってました。個人的に好きな歌なので、その歌をチョイスした彼と少し気が合うのかもなんていう気がしました。


その後は先ほど出ていた元チェンバロのメンバーと合流、チェンバロの曲(なんか聴いたことある曲だった。昔耳にしたチェンバロの曲かしら)をアツシさんにむけてやってました。
TUFF SESSION、MONG HANGでパーカッションを叩くヨーヘイさんもコンガで加わってました。


さすが元フロントマンと言ったところの客を煽るパフォーマンス(Say Ho!みたいな感じの)も出してました。アツシさんにその声は届いたはずです。バさんにUMEZYさん(ex.MONG HANG)も手を挙げてました。





次がCHERRYBLOSSOM。

このバンドもどっかで1度くらい見てるような気がするのだけども、あんまりはっきりした記憶がない。名前は聞いたことあったんですが。

同名のガールズパンクバンドみたいなやつとは別で、こっちの方が名乗っていたのは先かと思われます。(ガールズの方のwikipediaもリンク貼っておきます)

UMEZYさん曰く「最近出てきた女性ツインヴォーカルのではなく、 昔からいる恐~い方のチェリーブロッサム」とのこと。


ミクスチャー系の前が弾き語り系っつう変な食い合わせで時間も夕方に差し掛かり、お昼からお酒を飲んでいる人たちがだれはじめた頃だった故に「おい前に人いねーじゃねえか」くらいなことを言ってたんですが、無理して集まったまでもなくCHERRY BLOSSOMは持っていきました。


「go fuck yourself」っていう曲?でモッシュが起こりました(笑)。
民家庭、下は芝生でモッシュです(笑)。滑って何人かこけてました。
ちなみにカメラでぱしゃぱしゃ撮っていた自分ですが、もうモッシュしてる人たちが豪華なので(笑)混ざってきました。
先述のAxSxEさん(NATSUMEN)、フジイさん(Music from the mars)、Baさん(MONG HANG)、UMEZYさん(ex.MONG HANG)、ケイタイモさん(BEAT CRUSADERS)などなど。楽しすぎて自分もこけました(笑)。顔面踏まれるかと思って頭保護してたんですがモッシュシーンから立てノリのポゴダンスの場面に変わってたので助かりました(笑)。


だいぶこの時酔っ払っていたこともあって本気で吐きそうになり、同じ曲でリクエストやりだした時は逃げました。

CHERRY BLOSSOM側もやりつくしたのにアンコールが入って「まだやんのかよ」みたいな顔してたけど断行したのは素晴らしかった。人生で一番豪華なモッシュでした。

ちなみにこのバンド、機材も豪華?で、ギタリストの方がメサブギーのアンプをキャビネット、ヘッド、あとラックマウントの機材まですべて持ち込んでました。気合が違う。





アドバルーンも夕日に照らされだして、「go fuck yourself」でくたびれ果てた頃。


用意されたキャンドルに灯も点されてなんだか幻想的な雰囲気になってきました。


その次はくりわたはし
TUFF SESSIONのクリさんって方のサイドプロジェクトだそうです。
初めて見ました。

ミクスチャーの次ってこともあって落差が大きく、かつ「go fuck~」のダメージがでかすぎたのでこの時は休息に当てました。


途中ヨーヘイさんも参加して非常に良い雰囲気で演奏していたのは記憶にありますが、どういう音楽をやっていたかは忘れてしまいました。





辺りはすっかり暗くなってきました。

スライドの用意がされ始め、アツシさんの思い出の写真がスライドショーで投影されてました。
意味不明なポーズのアツシさん、笑顔のアツシさん、女の子と2ショットのアツシさん。
色んなアツシさんの写真が出てきましたが、多分本人が居たら「やめてくれ」とでも言いそうな、結構恥ずかしい感じの写真もありました。(本人とお話ししたことないのでどういう性格、キャラクターの方かは存じないので想像の話ですが)
ただ、全体的に山登りの写真が多かった気がします。
彼が事故に遭ったのも山登りの途中だったと言う話です。

自分は1ファンとしてMONG HANGを見ていて、彼のストイックにリズムをキープしつつ、繊細でダイナミックなドラムソロなんかからしか「ミュージシャン・タナカアツシ」を知らないわけですが、日ごろ露出しない人間的一面がたくさん写されたそのスライドを見ていて急速に「知らなかった一面」を見ていると、やっぱ亡くなられたのだなーと、少し悲しくなりました。
でも写真の中で楽しそうなアツシさんがいっぱいだったのでついつい微笑んでしまう感じでしたね。


さて、そんなこんなでいよいよMONG HANGです。


前述の通り、見るのが久しぶりってこともあって楽しみにしておりました。
あと今回のポイントは新旧MONG HANGメンバーが同じステージに立ってのスペシャルライブと言ったところ。
新メンバーになって演奏していなかった曲なんかもやったりでもう、とにかく濃かった!

やはり以前の完成された状態、今の完成された状態とも違った、大事なリズムの柱が居ない点は大きかったし、それらを足したからと言って素晴らしい×2になるわけでもないことは仕方ないのですが、レアな顔ぶれを見ているだけでファン的には感動でした。
(やはり2nd「MONG HANG」の頃一番足しげくライブに通っていたこともあってその頃の曲、その頃の思い出が蘇ってきます)


うまく固定していたのか、なるべくしてそうなったのかは不明ですがアツシさんのアドバルーンはずっとMONG HANGのライブ側を見ていたのが印象的でした。本当は叩きたかったのかもしれませんね。でもちゃっかりMONG HANGのリズムを刻んでました。


そう、過去の音源(DEBAKATA)のドラム部分だけを用いての演奏、そしてアツシさんのドラムソロの映像、音を使ってMONG HANGと魂だけのアツシさんの競演も成されました。
亡くなっても強制出演ってとこですね。彼のビートは刻まれました。

途中、田中家のおじいさまだかお父様だかわからないけど相当前の方に食い込んできていて照明を覆ってしまいステージがかなり暗くなったりもしてましたが(笑)素晴らしいライブでしたね。


あと、2ndアルバム2曲目に収録の「Bog Ele Bechico」の止まるところがあるんですが(そこのVocalのBaさんの表情がかつて、とにかく良かった)そこで謎のダンサーが妖精のように舞ってました。あの演出はいつから始まったんでしょうか。今回だけでしょうか。Chokanさんによる妖しげなフルートの音色と美しい舞、特殊なライティングが異様さをアップさせてました。


ちなみにこの日のライティング、MONG HANGのみステージを客側から見て右側の強烈な照明1台に色々なセロファンを当てて着色し、客側から見て左手の歪曲ミラーを操る人が角度を変え、ゆがみ度合いを変えて「手作り特殊照明」をやってました。正直、背後の方が暗いとか、照射範囲に制限があるとかっていう弱点はあったのですがとても幻想的な照明で面白かったです。(石橋さんあたりが全然見えなかったな。右奥)


ドラマーの話ですが、元MONG HANGのmanbubuことマッハデシリットル/MELT-BANANAの夘木さん、そして曽我辺恵一バンドなどで叩くオータさん、stimなどで叩くtaichiさんの3名で交代交代で叩いて代役を務めてましたが、それぞれが素晴らしいテクの持ち主かつMONG HANGを良く知る元メンバー、仲間と言うこともあってシンクロ率は見事でした。


あー、あとケイタさんのフレットレースベースのソロもすごく良かったなぁ・・・。










MONG HANGの演奏も案外あっという間に終わりました。
楽しいときって言うのはそれに集中してることもあって「あっ」という間ですね。

みんながくたびれてぐったりし始めた頃、ゆるゆるとした人たちが準備を始めました。

片山省吾です(笑)。

SALADABARのヤシロさん、何かするのかなーって思ってたんですが、そうだった、片山省吾のメンバーだった(笑)。


あと相変わらず問題?なのがAxSxEさん(笑)。とてもギタリストとして素晴らしいプレイヤーなのにドラムを叩いてるっていう不条理がもう、面白すぎてたまらないです。


片山省吾がどう面白いかって、言葉じゃ言い表せないんですが、とにかく(良い意味で)酷い(笑)。
久しぶりに見たけど腹よじれるくらい笑いました。ぐだぐだのぐっだぐだでした。

個人的にツボなのが、ヤシロさんの使ってるベースがL'Arc-en-Cielのtetsuがかつて使っていたESPのForest(の廉価版)っていうところです。ヤシロさんはSALADABARでも足元にさりげなくKenモデルのDOD FX900 Love Driveが置いてあったりとラルク度高めです。


オノデンのCMメロディで「か~た~やま~ しょ~お~ごが~ 未来を運~ぶ~」っていうのが頭から離れません。





ぐっだぐだになったところで関西から「たまたま関東に来ていたから寄った」と言う赤犬と言うバ;ンドのアキラさんって方が登場してバトンが渡されました。

iPod流しながら演歌だか民謡だかを熱唱してグダグダに終わりました(笑)。
あまりにグダグダだったのと片山省吾で疲れたこともあって田中家ガレージの机のところでしゃがんで足の疲れを和らげてました。




そんなこんなでまとまりのないレポートですが、盛りだくさん過ぎて書ききれません。

とにかく、素敵な1日でした。
こんな1日を生んだアツシさんの旅立ちっていうのは、とても大きな意味を持ったのではないかと思います。

また機会があったら八街ロックフェスティバルやってほしいですね!(笑)
アツシさんに会いに行きたいと思います。

アツシさん、最高のライブが見れて幸せでした。楽しかったです。
田中家の皆様、ありがとうございました。

アツシさん、素敵なドラムをありがとうございました!

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