2008/09/22

John Foxx @ 高田馬場AREA

John Foxx at TAKADANOBABA AREA
Ultravox!の初期リーダーであり、Ultravox脱退後に独自のエレポップ路線を開花させ80年代初頭に人気を博したJohn Foxxの25年振りの来日公演があったので行って来ました。

場所はビジュアル系バンドの登竜門と言われる高田馬場AREAでした。

ちなみにすぐ隣にラーメン二郎 高田馬場店があります(笑)。
高田馬場店について書いた記事は以下をご覧ください。
セットリストについては他の方の記事国内Ultravoxファンサイトの老舗、Ultravox Station内のライブレポリンクから辿られると良いかと思いますので、個人的に思ったことだけ書いていこうと思います。




先日、チケットが発売された旨の記事を書きましたが、その日を待つこと3ヶ月、いよいよ「テクノポップの神」が来日したのでした。

2008/09/21(SUN)、2008/09/22(MON)の2daysでしたが、このまたとない機会を逃すことはできなかったので2日ともチケットを押さえていきました。整理番号も招聘したVinyl Japanの店頭にて購入したため1日目30番台、2日目20番台となかなか早い番号でチケットが取れました。





目の前で神を拝むぞ、くらいな意気込みで行ったんですが、1日目は荷物にJohn FoxxのCDを入れたくせにチケットを自宅に忘れて高田馬場AREA前まで行ってしまいました。

これはもうほんとありえない大失態で、血の気が本気で引きました(笑)。

自宅まで往復すると1時間超かかる為、取りに帰るなんてありなかったので「明日も来るので明日そのチケットを必ず持ってくるから明日半券をもいでくれ」とありえない交渉をしてみたんですが(笑)、やっぱり無理でした・・・。

当日券を買ってくれくらいに言われたのですが、6700円したチケットを無駄にするにはもったいないし、そこで7200円払えるほど裕福でもなかったので迷ってる暇はない!ってことで自宅に電話、なんとか家族に良いところまで持ってきてもらいました。(家族にはビールをおごってあげました)

早い番号だったものの結局会場に入ったのは18:50頃、大勢のお客さんで結構いっぱいになってました。

前述の通り、ここは普段ビジュアル系バンドのライブが多いハコなので、ロビーなどにはビジュアル系バンドのサイン入りポスターなんかが多数貼られています。(中には雅-miyavi-が所属していたバンドDue'le quartzのポスターなんかもありました)

ちなみにビールはモルツでした。

会場内はなかなか広く、老舗ライブハウスの新宿LOFTはライブハウスとしては結構広い方ですけど、それよりも横幅があってたっぷりとした広さでした。小耳に挟んだ話によると、昔小さな映画館だったそうで、そのために客席側にも段差があって、ステージもやや高めに作られているだとか。

前には行けそうでしたが、見晴らしを考慮して中央最高峰のミキサーが置いてあるブース手前でライブを見ることにしました。


思ったことですが、やはりビジュアル系バンドが数多く出演するハコだけあって、照明が小さな他のライブハウスと比較しても格段に凝っていて、多彩な演出が可能な点がこのハコの特筆すべき点かなと思いました。
近年ではLEDを使った照明がLinky Dink Studio系列の新宿nine spicesなどで見られまして、そういう最新鋭の機材ってわけではなかったんですけど、色の数、光の当て方が凝れるところみたいでした。

あとサウンドについてですが、天井がやや高い&横幅がなかなかあることもあってふくよかな低音と言った印象の音でした。(タイトな感じではなかったです)
全体の出音のバランスもなかなか悪くなく、印象はまずまずです。


1日目に感じたことですが、やっぱりお客さんが80年前後を高校生~大学生として迎えていた世代、40歳前後の方が多かったですね。


John Foxx自身も今年で61歳(1947年生まれ)と、日本で言うと加藤和彦細野晴臣と同じ年齢ってことで、もうおじいちゃんに差し掛かってます。

が!

(加藤和彦氏もそうなんですけど)John Foxxは背もするっと高く、姿勢も良いし、中年太りもしておらず、肌もつやつやで血色が良く、良い具合に歳を経た印象でかっこよかったです。
表情も常に穏やかで、パフォーマンス中のアクションなんかもUltravox!時代と大差なく、フロントマンとしての十分なカリスマ性が全然衰えていない印象ですっかり魅了されました。(ほんと最高でした!)

厳密に言えば第一線で活躍し続けた人に比べて「ブランク」的なものがあったと思います。
知る限りではアンビエント寄りの作品、Cathedral Oceans, Vol. 1-2Cathedral Ocean IIIBrian Enoとのアンビエント作品リリースでも知られるHarold Buddとのコラボレーション作品などはあったものの、以前のような彼の歌声とテクノビート/ニューウェーブ期らしいサウンドの音の作品は影を広めている傾向にあったと思います。


Louis Gordon on stage at TAKADANOBABA AREAですが、ここ5年くらいの様子を見ると、今回パートナーとして共に来日したLouis Gordonとの出会いにより、往年のテクノ調のサウンドにボーカリストJohn Foxxとしての歌がある純度の高いテクノポップ/エレポップが繰り広げられ、ライブ活動も活発になったみたいでした。(DOLL No.254のJohn FoxxインタビューによるとLouis自体がJohn Foxxの熱烈なファンで、なおかつ非常に有能で仕事の早いミュージシャンとのことですぐに作品を仕上げてくれるとのことでした)

特に活動を休止していた、と言うわけではないと思うのですが、大手レコード会社と契約をしていないと事実上の活動休止/潜伏期間みたいに見られてしまうのは仕方ないところですが、近年のリリースの多さ、ライブ活動の盛んさから「現役アーティスト」として着実なパフォーマンスをされてました。


往年の名曲「Underpass」「Burning Car」「No One Driving」「The Garden」「Endlessly」だけに留まらず、Ultravox!期の「My Sex」「The Man who dies everyday」を始め、海外でもあまり披露されていないらしい「Young Savage」なんかも2人編成エレクトロサウンドアレンジでやってました。

ライブ後に同志たち(笑)と呑みながら一様に興奮冷めやまぬ中の話を聞いたところでは「Young Savageはやるとは思わなかった!」と皆驚いている様子でした。
ちなみに自分はイントロの時点で「なんか聴いたことある!」とは思ったのですが、圧迫感と緊張感のあるギターによるイントロの印象が強すぎてすぐにそれだと気付きませんでした。

そのほか出来立てほやほやの「Walk This Way」(John Foxxのオリジナルで誰かの同名曲のカバーではないです)を1曲目に披露したり、Louis Gordonとであった以降のKRAFTWERKに音使いが似ている(笑)エレクトロポップな曲「Downtown/Uptown」なども披露してました。


Louis Gordonのパフォーマンスについても一応触れておきたいのですが、ややでかい(中年太り?)もしゃもしゃのパーマを振り乱して鍵盤を操ったり、コーラスをやったりと忙しそう&激しいものでした。
アクションも大きく、パフォーマーとしての血がJohn Foxxとのステージで舞い上がっている印象で、とにかく大暴れです。John Foxxのライブを世界でもっとも楽しんでいるのは今現在パートナーとして隣で音を操るLouisに間違いないと思います。

Louisのコーラスマイクにはエフェクトがかかっておらず、エコー、リバーブの類がないすっきり仕様で、John Foxxのマイクはと言えばヴォコーダー、ディレイ(エコー)なんかがかかりまくった仕様なので、Louisの声は(高くて抜ける、声量があるせいもあると思いますが)結構浮き出てました。

なので、たまに「大声で歌ってるやついるなー、テンション高いなー」って思ってよくよく聴くとLouisのコーラスだった、っていうシーンが幾度もありました(笑)。(悪く言えば特徴がないですね。でも決して悪くはないですよ)


ちなみに1日目、佐野史郎さんに、自身監修のオムニバスにJohn Foxxの曲を入れた掟ポルシェ氏も来てました。

佐野史郎さんのblogにはその旨も登場してますね。

2日目のことも個別に書こうかと当初思ってたのですが、セットリストが2日目も1日目と同じだったことと、やはり旅疲れ&ホームではない土地での生活ゆえか少し疲れが見えたっていうくらいしかないのでこの程度にしておきたいと思います。

ちなみに2日目、最前列で見れたんですが、終わってからも最前列で機材を見ていたら掟さんも機材を見に来たので少し話しました。その後トイレでも会ったのでMagazineが再結成するっていう話題を振ったのですが、Magazineにはあまり興味がなさそうでした。(Magazine改めて聴いてみてくださいよと言ってみたんですが、「シンセポップ以外ならデスメタルの方が好きだ」と、彼らしい発言をしてました。わからないでもないです(笑)。)



素晴らしい公演でしたが、公演以外で難点もあったんですが、特に文字で書き起こすことではないと思うので心の隅に止めておきたいと思います。

そんなわけで、まさか日本でJohn Foxxが見れる日が来るなんて思っても見なかったので夢みたいな2日間でしたが、最高のライブが堪能でき、余韻でも微笑めるくらいの公演でした。
またぜひ来日していただきたい所存です!


招聘してくださったヴィニールジャパンさん、素敵な機会をありがとうございました。

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